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より良く生きるためのスキルが満載【書籍発売『家族3人を殺された私が、憎しみを乗り越えた方法』】

2024年2月7日 10時

株式会社幻冬舎は『家族3人を殺された私が、憎しみを乗り越えた方法』 (伊藤勇 著)を2月7日に発売しました。本書は、ある日突然に父、母、妹が殺され、大切な家族を失った著者が、それまでの仕事であったカイロプラクター(整体師)に加え、多くの人の心を支えるメンタルトレーナーへとなった体験を記した本です。

◆20年前の事件

 事件は今からおよそ20年前、2003年に起こります。著者の父、母、妹の3人がある日突然殺されてしまいます。犯人は妹と直前まで交際していた元婚約者の男性であり、関係がもつれストーカーと化し、犯行後は自ら命を絶ちました。怒りのやり場をどこに持ってゆけばわからない、やりきれない事件です。著者は「悲しみと苦しみの淵に突き落とされ」ますが、「それでも自分は生きていく」と覚悟を決めます。

 

◆NLPとの出会い

 事件後、著者は、どんな時も自分の味方をしてくれた両親、さらに年の離れたかわいい妹の死を無駄にしたくないと思い、自分が幸せになり、同じように苦しむ人を助けようと考えます。そこで多くの心理学の本を読み、自己啓発セミナーに参加する中で、NLP(神経言語プログラミング)に出会います。

 NLPはアメリカのカリフォルニア州立大学で心理学を学んだ数学者、リチャード・バンドラーと言語学の助教授であるジョン・グリンダーによって提唱されたものです。この出会いが著者の人生を変えます。

 

◆NLPで何が変わったのか?

 著者はNLPと出会うことでどのような体験をしたのでしょうか。事件の記憶はどのようになっていったのでしょうか。本書ではその様子が克明に記されています。

・思いを言葉にしてシェアすることで苦しみから抜け出す(「殻を破る」自己啓発セミナーで気付きを得る。平静を装うのではなく「ありのままの自分」を出せばいい)

・言葉の力は人間の体に直接影響を与えられる(事件の影響で頭痛がひどくなったときに、あえて「いまは八くらいになったかも」と言うことで痛みがやわらいでゆく。NLPでは「言葉が持つ力」が生きると教えられている)

・「心的な距離を置く」ディソシエイトを意識する(事件後に心の防衛反応として出た動きだが、これをスキルとして活用すると大変効果的なものになる)

・ベストな自分を見つけて誉める(失敗した時でも自分を卑下する言葉は慎み、プラス思考で考える。「幸せフィルター」の意識を)

本書では内容は「NLP」だけに限らず心理学一般のメソッドも多く取り上げられています。日常生活全般に応用可能な示唆的な話が多く紹介されています。

 

◆説得力のある1冊

著者の伊藤勇(いとういさみ)さんは、整体師(カイロプラクター)であり、カイロプラクティック院長を務めています。それと同時に、事件を受けて、メンタルコーチ、心理カウンセラーとしてこれまで9,000人のクライアントと心身の関わりをしてきました。施術回数は延べ9万回を超えており、著者自身の実体験に基づいているため、説得力があります。著者同様に自分自身ではどうしようもない境遇に置かれた人に読んで欲しい1冊です。

 

【書籍情報】  

『家族3人を殺された私が、憎しみを乗り越えた方法』

 (2024年2月7日発売)

¥1540(税込)

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