筑波大附属小・専用農場の運営を受託、児童の学びと成長につながる環境学習を支援

農業ビジネスを展開するアグリメディア(東京都目黒区、代表取締役:諸藤貴志)は、国立大学法人筑波大学附属小学校から保谷田園教場(東京都西東京市)の管理運営事業を受託し、このほど業務をスタートさせました。

当社が教育機関と連携して「農教育プロジェクト」を立ち上げるのは、東京ウエストインターナショナルスクール(東京都八王子市)と2020年春に第1号案件を開始して以来、2例目です。全国122カ所で展開するサポート付き貸し農園「シェア畑」の運営などで培ったノウハウを生かし、児童たちの学びと成長につながる持続可能な環境学習を支援します。

【実績を評価】
筑波大附属小は日本の初等教育のパイオニア的存在であり、80年以上の歴史をもつ保谷田園教場は、約9100㎡の面積をほこる教育用農場です。新しい農場教育を模索する筑波大附属小が入札を実施した結果、八王子市の農教育プロジェクトや、児童向け収穫体験農場の運営業務(東京都世田谷区)など関連分野で実績をもつ当社が施設の管理運営者に選ばれました。

農教育プロジェクト事例:東京ウエストインターナショナルスクール(東京八王子)農教育プロジェクト事例:東京ウエストインターナショナルスクール(東京八王子)


【様々な感覚を育む環境学習】
保谷田園教場でアグリメディアが目指すのは、「児童の様々な感覚を育む環境学習」です。畑、果樹園、自然木、教室、炊事場といった教場内の設備を活用し、自然環境のなかで児童たちが主体的に観察・行動できる環境を整えます。畑や果樹園では有機農法を採用し、可能な限り持続可能な資材を用い、自然との調和を重視します。本事業を通じ、自然や人に対して優しい心を持つ児童を育てることを目指します。

農教育に精通した専門人材も配置します。管理責任者を務める篠塚享利は有機農家として8年の農業経験をもち、先述の八王子、世田谷のプロジェクトの責任者を務めるベテランです。このほか、緑地保全、農園塾などで活動経験を持つ従業員も参画します。

【アグリメディアの農教育】
少子化の進展に伴い、中流以上の家庭では子ども1人あたりの教育費の上昇が顕著となっています。とりわけ自然環境が良好とはいいづらい都心では、情操教育の観点から子どもに自然・食農体験を受けさせたい家庭が増えており、当社も都心でシェア畑の開設に力を入れています。シェア畑三鷹台(東京都三鷹市)では、学習塾運営の花まる学習会が農業×ビジネス教室を子供向けに開いているほか、保育園や地域の学童クラブがシェア畑を複数区画借りる動きも増えています。

2020年春にスタートした八王子の農教育プロジェクトも、こうした流れに沿っています。東京ウエストインターナショナルスクールの隣地に1700㎡の専用農場を整備したうえで、当社従業員が教職員と協力し、児童・生徒の探求心や知的好奇心を引き出す授業を英語で行っています。今年からは「生物図鑑づくり」「フラワーガーデンづくり」など児童・生徒が役割を担って主体的に手を動かすプロジェクトを始めるほか、農機具小屋の廃材を使ったDIY教室を開くなど、新たな試みを取り入れます。

当社は、子どもたちの視点に立ち、多様性と独自性に富んだ農教育カリキュラムの開発に今後も努めるとともに、各地の教育機関と連携し、時代にマッチした新しい農教育のあり方を探っていきます。

筑波大学付属小学校保谷田園教場
場所:東京都西東京市東町1丁目
施設:管理室、教場、教室、農具舎、物置
教場の詳細:学級園(学級園 24 区画に分割し、各学級に配分。1 区画は1a)、 果樹園(梨、ブドウ)、広場、竹林

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